2021年6月2日水曜日

乳歯の生え変わり 自然に任せて良いの?

 乳歯から永久歯への生え変わり


 ”中々生え変わらない”

という保護者様からのご心配をよく伺います。


一方で、

 ”生え変わりは自然に任せたいから抜きたくない”

という方も少数ですがお見えになります。


本来、正常な生え変わりは 

永久歯の歯根が正常に育ちながら、永久歯自体がだんだんと萌出していき、乳歯の歯根を吸収させた後、乳歯を脱落させる という流れなのです。その場合には、乳歯はかなりグラグラしてきます。

乳歯から永久歯への生え変わり


しかし、最近は 生え変わりがスムースに進まないお子さんが非常に多く観られます。

・中々 永久歯の歯根が成長しない

・永久歯の歯根は成長していても、中々生えてこない

・永久歯の方向自体が悪く、乳歯がグラグラしてこない


これらの問題の要因として、日常の運動習慣、日常姿勢、食事の噛み方、顎の発育状態  等が深く関わっています。


当院では、生え変わりがスムースでない場合には、生え変わりを促す処置をしながら、日常生活習慣のアドバイスを行っております。それにより、生え変わりが進むケースも数多くあります。


生え変わりに関しても 自己判断されずに、是非一度当院までお越しください。


2021年4月29日木曜日

赤ちゃんの頭の形 良くするには?

 生まれてきた赤ちゃんの頭が歪(いびつ)になる大きな要因は、向き癖です。 言い換えると、同じ方向(仰向けも含め)ばかり向いていると 頭の形は簡単に歪になります。

赤ちゃんは 頭蓋の縫合もゆるゆる 且つ 頭蓋骨自体も柔らかい故に  簡単に変形しやすいのです。


ここで、                               

≪頭が歪になる事を防ぐ為の、当院なりの対策≫       を挙げてみたいと思います。

①生後 1 か月には毎日うつ伏せの姿勢をさせていく

 

 同じ向きばかりで寝かせていると、

横向きなら側面が平坦になり、

仰向けなら絶壁になります。

それをうつ伏せ姿勢の機会を増やす事で できるだけ回避します。 

本来、生後1か月でうつ伏せ姿勢を取らせる目的は、発育発達に大きな意味があるので、頭の形の問題が無くとも是非実行して欲しい事です。                         但し、まだ首を持ち上げる事が出来ない内は、必ず見ていてあげて下さい。



②体の歪み、体の動き抑制 を作らない様、抱き方を注意


良い抱き方
 家森百合子先生 資料より 

 ダメな抱き方を挙げます:

  ・縦抱きの際、首を反らせる

  ・横抱きの際、腕が体より後向き

  ・体を丸めて 本来の動きを抑制してしまう抱っこ

     (その後の発育発達に重大な悪影響)


③低反発枕を使う

 指しゃぶりをして寝る癖がついている場合、どうしても同方向を向いて寝る傾向があります。そういう場合に低反発枕を敷いてあげることで、接地面への力を分散させて、ある程度改善修正させる事は可能です。


生後3ヶ月

低反発枕2か月使用後

④頭蓋調整の施術を受ける

 乳児の頭蓋は調整がしやすく、頭全体を後ろから両手で包んであげると、整う様です。ご自身でされるのが困難に感じられる方は、施術を受けられるのも方法です(但し、事前に十分なリサーチが必要です)。





赤ちゃんを育てる際 最も大切なことが頭の形を良くする事では無く、体の正しい発達と共に、結果として良い頭の形になることが理想なのです。中々簡単ではないですが、できる限り実行していきたいものです。

少しでも参考になれば幸いです。

         



     

2021年3月6日土曜日

開院40周年を迎えて

令和3年 3/6で当院は開院40週年を迎えました。

かつては、小児歯科を標榜する歯科医院ですら少ない時代であり、よって小児歯科治療も殆ど浸透しておりませんでした。

そんな中で 地域医療の一旦を担って参りました。

当院は小さな歯科医院ではありますが、

今まで築いてきたものは決して小さくはなかったと感じております。

今でこそ小児歯科を標榜する歯科医院も増えましたが、最近では生活習慣の変化により、小児歯科に求められるニーズがより大きく多様化しており、小児歯科そのものの難易度が上がっているのも事実です。

成長期のむし歯治療はもちろんの事、発達発育の深い理解と経験がなければ、形だけやっても決して的を射る事はできません。




今後も、できる限りの高い技術と情報を、常に皆さまにご提供し続けられる様 努力研鑽して参りますので、お子様の発達発育、生活習慣等で、気になる事・お困りの事がございましたら、是非当院にお越しください。


2021年2月28日日曜日

赤ちゃん指しゃぶりの重要な役割って?

 赤ちゃんの指しゃぶり、非常に重要な役割を持っていることをご存知でしょうか?

赤ちゃんは生まれ堕ちてから、徐々に指しゃぶりが出てくる事は少なくありません。

 指しゃぶりが長く続いた場合、歯並びに悪影響を及ぼす事は間違いの無い事実なので、歯並びを心配され相談される方が多く見えます。

それに対して私がお伝えしている事、それは

”乳時期の指しゃぶりは喜ぶべき重要な行為ですから、見守ってあげて下さい”  とう事です。

と言うのも、








実は指しゃぶりは脳の発達・発育にとって、大変重要な役割を担っているのです。理由として二つ挙げられます。

①乳児は、身体と口を動かし5感が発達させて行く。  

   まずは食べる機能に必要な、口唇と舌が主役

②舌を動かし 舐める事により               

 ・物を識別する 

 ・口の中の立体感 や 舌の位置(体性感覚)

 ・吸啜 咀嚼 嚥下のための動きを獲得


しかも指しゃぶりをすると、同時に三つの感覚を脳が統合します。

すなわち、

吸われる指・指が触れる口唇・指が触れる舌    です。

これをトリプルタッチ と呼ぶ方も見えます。


中には指しゃぶりをしないお子さんも見えますが、それでもモノ舐めの行為はするはずです。それは積極的に見守るようにしてあげてください。 








付け加えると、 モノを舐めることで、様々な菌を取り込み腸内細菌を多様化させることに繋がります。それは免疫力の向上になるのです。





2021年1月30日土曜日

むし歯予防 フッ素より大事なことは?

 当院を受診される方々で、フッ素塗布を希望されてくる方々が多く見えます。

フッ素は保健所の1歳半検診でも塗られますし、勧められる事もあるでしょうから、

むし歯予防 = フッ素塗布  

と言う構図がお母様達の中に出来上がってるのかもしれません。

フッ素塗布さえしておけば安心 のような感覚の方も見えるようです。


しかし、当院ではフッ素を強く勧める事はしておりません。

(もちろんご希望の方には乳歯列完成後にお塗りをします)

理由として、むし歯予防の主役はきちっとした生活習慣であり、

毎日の歯磨き と おやつコントロール を軸としたけじめある生活習慣が第一であるからです。

また、フッ素には中毒量があり、生体にとっては良いものではありませんから、塗らずに済めば、それに越した事はないのです。

ちなみに、当院で先ずお勧めるする処置は奥歯の溝を埋めるコーティング処置です(まず最もむし歯になりやすい箇所を予めブロックする方法です)。


よって、むし歯予防フッ素の位置付けは?と言えば、

フッ素=生活習慣と奥歯の予防処置 をきちっと行った上でのプラスα

 くらいに捉えて頂ければと考えております。





2021年1月12日火曜日

アナトミートレイン(解剖)頭頸部に参加

 1/10 11 の二日間 アナトミートレイン(筋筋膜経線 と訳されています)に参加いたしました。

本来 このコースはアメリカのアリゾナに5日間コースとして参加しなくてはならないコースなのですが、現在のコロナ渦を踏まえ、オンラインで、しかも我々歯科医師が一番学びたい頭頸部に特化したコースを開いて頂けることになり、逃すことなく参加させて頂きました。




実際のご遺体(ホルマリン漬けしていないそのままの状態)で、至近距離のカメラ越しに本当に細かい説明と共に、解剖を進めて頂けました。


筋、骨、神経 の複雑な関連は、書籍を見てるだけよりも、実際からの方が 頭に深く落とし込めます。今後の自身の臨床に必ず生かして参りたい所存です。


ご自身のご遺体を検体として提供いただいた3名の方々、

素晴らしい企画を立てて頂いた関係者の方々 に対しまして

心より感謝の意を申し上げます。

2020年10月25日日曜日

乳幼児の くつ を購入 留意点は?

1歳を過ぎ、自立歩行ができるようになると、靴購入の時期になります。

各社それぞれ幼児用シューズを出しておりますが、
どんな靴を選べば良いのか?
いくつかポイントを挙げてみます。


1)サイズ選び
 乳幼児に限ったことではありませんが、靴は大きくても小さくてもダメです。

大きければ足が反ってしまいアーチが育たないばかりか崩れます。
(長く使えるからと大きいサイズを選ばないように)。
逆に小さければ足指が屈(かが)んでしまいます。

サイズ確認はインソウルを取り出し、実際に足を合わせてみましょう。インソウルから少しもはみ出さずほぼ収まるサイズが良いです。

すくコム(NHKエデュケーショナル)より
 2)土台構造
 乳幼児は、まだ足首も弱く靴を履いての歩行が不安定になります。特にファーストシューズ(初めての靴)では靴にコルクが組み込まれて、安定度を増してあるものもあります。足首がきちっと安定し乳幼児にとって歩きやすい靴が良いです。


3)マジックテープ
 足の甲をきちっと固定できるタイプが良いです。そのためにはマジックテープを通すバックルが付いており、一度返すタイプがあればそれがベストです。 
しかし最近はバックルがなく、マジックテープを返さずにそのまま留めるタイプが多いようです。

  ※2)と3)なら、2)を優先してください。

 4)靴の買い替え頻度
 靴を履くようになる1歳からでも、子供はどんどんと成長します。当然足も同様です。 もったいないからと小さい靴を履き続けるのではなく、常に足に合った靴を履かせてあげましょう。
(但し、お金はかかってしまいますね)
 ・1~2歳:3ヶ月に1回(1年に4回)
 ・2~3歳:4か月に1回(1年に3回)
 ・4~5歳:6か月に1回  (1年に 2回)


足が良いコンデションである事は全身の発育に直結します。実は口の機能にもつながっているのです。

決して靴をキャラクター物とかピカピカ光るとか、そんなポイントで選ばないようにしましょう(笑)