2021年3月6日土曜日

開院40周年を迎えて

令和3年 3/6で当院は開院40週年を迎えました。

かつては、小児歯科を標榜する歯科医院ですら少ない時代であり、よって小児歯科治療も殆ど浸透しておりませんでした。

そんな中で 地域医療の一旦を担って参りました。

当院は小さな歯科医院ではありますが、

今まで築いてきたものは決して小さくはなかったと感じております。

今でこそ小児歯科を標榜する歯科医院も増えましたが、最近では生活習慣の変化により、小児歯科に求められるニーズがより大きく多様化しており、小児歯科そのものの難易度が上がっているのも事実です。

成長期のむし歯治療はもちろんの事、発達発育の深い理解と経験がなければ、形だけやっても決して的を射る事はできません。




今後も、できる限りの高い技術と情報を、常に皆さまにご提供し続けられる様 努力研鑽して参りますので、お子様の発達発育、生活習慣等で、気になる事・お困りの事がございましたら、是非当院にお越しください。


2021年2月28日日曜日

赤ちゃん指しゃぶりの重要な役割って?

 赤ちゃんの指しゃぶり、非常に重要な役割を持っていることをご存知でしょうか?

赤ちゃんは生まれ堕ちてから、徐々に指しゃぶりが出てくる事は少なくありません。

 指しゃぶりが長く続いた場合、歯並びに悪影響を及ぼす事は間違いの無い事実なので、歯並びを心配され相談される方が多く見えます。

それに対して私がお伝えしている事、それは

乳時期の指しゃぶりは喜ぶべき重要な行為ですから、見守ってあげて下さい”  とう事です。

と言うのも、








実は指しゃぶりは脳の発達・発育にとって、大変重要な役割を担っているのです。理由として二つ挙げられます。

①乳児は、身体と口を動かし5感が発達させて行く。  

   まずは食べる機能に必要な、口唇と舌が主役

②舌を動かし 舐める事により               

 ・物を識別する 

 ・口の中の立体感 や 舌の位置(体性感覚)

 ・吸啜 咀嚼 嚥下のための動きを獲得


しかも指しゃぶりをすると、同時に三つの感覚を脳が統合します。

すなわち、

吸われる指・指が触れる口唇・指が触れる舌    です。

これをトリプルタッチ と呼ぶ方も見えます。


中には指しゃぶりをしないお子さんも見えますが、それでもモノ舐めの行為はするはずです。それは積極的に見守るようにしてあげてください。 








付け加えると、 モノを舐めることで、様々な菌を取り込み腸内細菌を多様化させることに繋がります。それは免疫力の向上になるのです。





2021年1月30日土曜日

むし歯予防 フッ素より大事なことは?

 当院を受診される方々で、フッ素塗布を希望されてくる方々が多く見えます。

フッ素は保健所の1歳半検診でも塗られますし、勧められる事もあるでしょうから、

むし歯予防 = フッ素塗布  

と言う構図がお母様達の中に出来上がってるのかもしれません。

フッ素塗布さえしておけば安心 のような感覚の方も見えるようです。


しかし、当院ではフッ素を強く勧める事はしておりません。

(もちろんご希望の方には乳歯列完成後にお塗りをします)

理由として、むし歯予防の主役はきちっとした生活習慣であり、

毎日の歯磨き と おやつコントロール を軸としたけじめある生活習慣が第一であるからです。

また、フッ素には中毒量があり、生体にとっては良いものではありませんから、塗らずに済めば、それに越した事はないのです。

ちなみに、当院で先ずお勧めるする処置は奥歯の溝を埋めるコーティング処置です(まず最もむし歯になりやすい箇所を予めブロックする方法です)。


よって、むし歯予防フッ素の位置付けは?と言えば、

フッ素=生活習慣と奥歯の予防処置 をきちっと行った上でのプラスα

 くらいに捉えて頂ければと考えております。





2021年1月12日火曜日

アナトミートレイン(解剖)頭頸部に参加

 1/10 11 の二日間 アナトミートレイン(筋筋膜経線 と訳されています)に参加いたしました。

本来 このコースはアメリカのアリゾナに5日間コースとして参加しなくてはならないコースなのですが、現在のコロナ渦を踏まえ、オンラインで、しかも我々歯科医師が一番学びたい頭頸部に特化したコースを開いて頂けることになり、逃すことなく参加させて頂きました。




実際のご遺体(ホルマリン漬けしていないそのままの状態)で、至近距離のカメラ越しに本当に細かい説明と共に、解剖を進めて頂けました。


筋、骨、神経 の複雑な関連は、書籍を見てるだけよりも、実際からの方が 頭に深く落とし込めます。今後の自身の臨床に必ず生かして参りたい所存です。


ご自身のご遺体を検体として提供いただいた3名の方々、

素晴らしい企画を立てて頂いた関係者の方々 に対しまして

心より感謝の意を申し上げます。

2020年10月25日日曜日

乳幼児の くつ を購入 留意点は?

1歳を過ぎ、自立歩行ができるようになると、靴購入の時期になります。

各社それぞれ幼児用シューズを出しておりますが、
どんな靴を選べば良いのか?
いくつかポイントを挙げてみます。


1)サイズ選び
 乳幼児に限ったことではありませんが、靴は大きくても小さくてもダメです。

大きければ足が反ってしまいアーチが育たないばかりか崩れます。
(長く使えるからと大きいサイズを選ばないように)。
逆に小さければ足指が屈(かが)んでしまいます。

サイズ確認はインソウルを取り出し、実際に足を合わせてみましょう。インソウルから少しもはみ出さずほぼ収まるサイズが良いです。

すくコム(NHKエデュケーショナル)より
 2)土台構造
 乳幼児は、まだ足首も弱く靴を履いての歩行が不安定になります。特にファーストシューズ(初めての靴)では靴にコルクが組み込まれて、安定度を増してあるものもあります。足首がきちっと安定し乳幼児にとって歩きやすい靴が良いです。


3)マジックテープ
 足の甲をきちっと固定できるタイプが良いです。そのためにはマジックテープを通すバックルが付いており、一度返すタイプがあればそれがベストです。 
しかし最近はバックルがなく、マジックテープを返さずにそのまま留めるタイプが多いようです。

  ※2)と3)なら、2)を優先してください。

 4)靴の買い替え頻度
 靴を履くようになる1歳からでも、子供はどんどんと成長します。当然足も同様です。 もったいないからと小さい靴を履き続けるのではなく、常に足に合った靴を履かせてあげましょう。
(但し、お金はかかってしまいますね)
 ・1~2歳:3ヶ月に1回(1年に4回)
 ・2~3歳:4か月に1回(1年に3回)
 ・4~5歳:6か月に1回  (1年に 2回)


足が良いコンデションである事は全身の発育に直結します。実は口の機能にもつながっているのです。

決して靴をキャラクター物とかピカピカ光るとか、そんなポイントで選ばないようにしましょう(笑)


2020年8月27日木曜日

スポーツドリンクが運動中でもダメな理由

 スポーツドリンクが塩分補給になるとご理解され、お子さんに与えてらえれている親御さんがよく見えます。テレビCMでもそのように放送されていますからね。


しかし、最初に結論を言いますと、

スポーツドリンクは運動中でもダメ。

水で薄めてもダメです。


理由:砂糖が多く 塩分が少ないから

   補充が必要なのは塩分と水分。

   必要な塩分 水分を補充できないばかりか

     砂糖で体調を崩す



清涼飲料水の砂糖量を見ても一目瞭然です。


そもそもまずイオン飲料が必要なケース

・運動中で汗をかく時 極端に汗をかく時  

・下痢嘔吐の時     

等であり、

それ以外は飲ませる必要は全くありません。入浴後でも水や白湯を飲ませれば良いのです。

そしてここで指すイオン飲料とは決してスポーツドリンクでなく、糖分塩分濃度が適切である必要があり、商品ではOS-1が最善です。


スポーツドリンクは砂糖が多く塩分が不足している為、

飲むことで、足りない塩分がさらに不足し 水分も出てしまうため、塩分ばかりか水分も不足し体調を崩します。

当然薄めたら、さらに塩分は不足します。


運動クラブ等を指導される先生方にもこの事実を知っていただき、子供の健康を考えた指導を行って頂きたいと切に願います。

2020年7月18日土曜日

発音を育てるには?

4、5歳でも、発音が十分に育ってないお子さんが少なくありません。
中には言語療法に通われている方も見えます。
言語療法は舌の動きを効率良く教えて頂け、練習できる環境であり否定はしません。

しかし、そもそも発音が育っていない理由を考えた事はありますでしょうか?

実は発音が育っていないお子さんたちは、殆どが正しく食べる機能が備わっておりません。
例えば、姿勢が悪く口を開いて食事をしているお子さんたちは、発音に何らかの問題がある事が見受けられます。
何故なら、まず産まれてから発達するのは哺乳運動です。そして離乳食です。
それに対し、言葉の急増は2歳ごろからです。

口腔の動きの発達は、発音に直結するのです。



発音器官の発達
・吹く力ー母音のウ、フの発音そのもの
・吸う力ー舌、喉、顎、口唇などの機能、協調運動
     ウ行音、オ行音、摩擦音(す・・)
・噛む力ー舌、口唇、顎の連動運動
     これらは同時に重要な発音器官
・飲む力ー哺乳の時の動作はタ行、ダ行、ナ行の発音
     食物の嚥下動作はカ行、ガ行の発音
発音の動作は、食べる時の動作から生まれたもの
 であると言える 
              発音を育てる 4版(コラール社)より 一部改編


当院における、食事指導を根気良く実践して頂いた方は、発音が明瞭に育ちます。また、不明瞭な発音の子も改善することも少なくありません。
まずは発音の前に 食べ方の修正なのです。