2024年6月22日土曜日

永久歯への生え変わりって 自然に任せれば良い?

 乳歯から永久歯への生え変わりは、

6歳ごろ以降

大まかな順番として  前歯から奥歯へと起こって行きます。



生え変わりの仕組みとしては、

①顎骨の中の永久歯の歯根が伸び、生える準備をする。

②顎骨の中で成長した永久歯が、先行乳歯の真下に向かってあがっていく。


③上がってきた永久歯により、先行乳歯の歯根が
吸収され、乳歯が脱落し永久歯が生えてくる。



この生え変わりが
①順調に進んでいく子 と
②年齢になっても中々生え変わらない子
 がいます。


それぞれ理由や要因は一つではなく、
・顎骨の発育
・永久歯歯胚の位置、成長度 と 成長方向
・姿勢、頭位
・咀嚼の仕方

等々が絡み合いながら、乳歯から永久歯への生え変わりの良し悪しが起こってきます。

①生え変わりが順調に進んでいく子 
生え変わりが順調だからと言って、発育や姿勢 等、全てが良いとは決して限りませんが、永久歯が順調に生えてきた、という点ではOKな訳です。

問題は②中々生え変わらない子 です。
一般的に歯科医院では、生え変わりが進んでない場合は、様子見になります。

しかし、当院では決して様子見ではなく、永久歯が可及的正常に先行乳歯の方向に生えて行けるように、顎骨内の永久歯のコントロールをして行きます(但し、当然ながら限界はあります)
例えば、乳歯を抜くタイミングを適切にする事も一つの方法です。

逆に中々脱落しない乳歯を放置しすぎると、
・永久歯歯根の成長異常
・永久歯の方向異常
・永久歯胚の濾胞性歯嚢胞化 等、
状況がどんどん悪化の一途を辿る事も少なくありませんので、ご記憶しておいて下さい。


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