2019年11月5日火曜日

【活動報告】アナトミートレインズ セミナーに参加

2019 11/3.4と顎顔面口腔育成研究会に参加しました。

今回の目玉はアナトミートレインズのトム・マイヤーズ先生がアメリカからお見えになる事。

アナトミートレインズとは、簡単に言うと、筋肉一つを見るのではなく、全身の筋・筋膜の繋がりを見る学問です。

例えば首、腰が痛い時、
ではそこに湿布を貼りましょう
痛い部分をマッサージしましょう  
     では本来何の意味もないのです。

何故なら、筋同士は互いに絡み合って連動しており、
また筋を包む筋膜は全身を幾つかのラインで貫いているのです。
例えばある筋膜ラインは足底から舌まで繋がっています。

要するに痛みの原因が他にあるという事です。
また、身体の歪みも、歪み以外の部分に原因があるのです。






当院では歯並びを診る際、必ず全身から観ています。それは口腔だけ観ていても原因は掴めないからです。

参加者さんには歯科医だけでなく、カイロプラクター、看護師、助産師さん等、他職種に及び、大変注目度の高いものでした。
その内容も当院の診療に直結する実り多き内容で、大変意義深いものでした⭐️
豊橋市歯科医師会会長の松井先生とばったり
トム先生と3人で撮って頂きました
赤ちゃん発達ケア・NICUで各々ご活躍の
関西のお二人と



2019年10月29日火曜日

バ◯◯(赤ちゃん用イス)は止めて〜咬み合わせとの関係に焦点


このイスをご存知でしょうか?




そうバ◯◯です。

最近当院を受診される方で、離乳食開始時にこのイスに座らせて見える方が非常に多いのです。

このイスを選んだ理由をお聞きすると、
(子を座らせておけば ここから動けないので楽だから)
(知り合いが譲ってくれたから)
(このイスが良いとインターネットで見たので)
                 等々 様々です。


しかし、このイスをわざわざブログで取り上げるのは、
絶対に使わないで頂きたい理由があるからです。

◯◯に座っていた事のある子ども達、たかが2、3か月間でもですが、それだけで、発達、発育などに大きな悪影響を及ぼします。

 
 

写真はバ◯◯を一定期間使用されていたお子さんの咬み合わせです。0歳後半〜1歳前半の方々です。

特徴として反対咬合(受け口)の率が高い、という印象を持っています。遺伝的影響の出にくい0〜1歳時に反対咬合というのは、生後の生活習慣に要因があるのです。

もちろんバ◯◯以外の要因も有りえますので、単独の原因とは言い切れませんが、私はかなりのウェイトを占めていると考えています。
◯◯を使用すると、どういう仕組みで反対咬合になるかはここでは述べませんが、姿勢が悪い事は明らかです。

これから離乳食を始められる方々、くれぐれも食事姿勢には気を遣ってあげてくださいね。

2019年10月12日土曜日

本日10/12午後 臨時休診(台風19号)

本日10/12午後は台風19号の接近を鑑み 臨時休診とさせて頂きます。
なお10/15はスタッフ研修の為 休診となります。
ご了承程、お願い申し上げます。
村田小児歯科 院長 

2019年9月8日日曜日

子供に電動歯ブラシは?

お子さんに電動歯ブラシを使わせている ご家庭がちょくちょく見られます。

親御さんとしては、(親御さんご自身が使われているし、子供もその方が磨きやすいだろう)
というお考えからだと思われます。

でも実際は、
電動歯ブラシを使われていても、
キレイに磨かれているお子さんは 殆ど見えません。

普通の歯ブラシで上手に磨けない子が、
電動歯ブラシを使ったからといって キレイに磨ける訳ではないのです。

そればかりか、
電動歯ブラシの使用は子供の発達の機会を奪っているのです。
何故なら歯ブラシで歯を磨く動きは、手指による微細運動であり、例えば
手の平で握る→指で掴む→三本指でつまむ   という様に
歯ブラシの持ち方を一つ取っても発達します。

      



ちなみに三本指でつまみ動かす動きは4歳代にできる様になると言われていますが、
実際には4歳代で歯ブラシを上手く使える子はいません。4歳の子が書く字を想像してみれば納得されると思います。

ーまとめー
発達段階であるうちは、通常の歯ブラシを使い手指の微細運動を発達させ、電動歯ブラシは微細運動の成熟を待って開始しましょう(但し無理して使う必要はありません)。
電動歯ブラシの使用は逆にお子さんの為には決してならない事を念頭に置いておきましょう。


2019年7月17日水曜日

赤ちゃんの仕事は 泣くこと?

生まれ落ちた赤ちゃん。
まだ乳飲み子であるうちは、

どうしてそんなに泣くのか解らない位 泣き続け、また授乳の後はよく寝たりしますね。

赤ちゃんは泣くのが仕事 とよく言われますが、果たしてどうなのでしょう?

仕事と言うからには、何か重要な意味があるわけですが、
赤ちゃんにとって大事なのは健やかに成長すること。

そして成長するには 脳より分泌される成長ホルモンが必要です。
ところが成長ホルモンは泣いても分泌されません。
睡眠中に分泌されるのです。

赤ちゃんの仕事は泣くことではなく寝ることです。

まさに 寝る子は育つ! です。    





2019年6月11日火曜日

【活動報告】S-R touch oral① 名古屋

R1 6/9 S-R touch oral①@名古屋
本日は言語聴覚士の奥住啓祐先生の口腔セミナー。
奥住先生の舌の診断は、多くの歯科医のレベルは余裕で超えています。

私にとって新たな発見・見方がとても多く、実感を伴い楽しみながら学べました。
私自身 舌の観察・診断に関しては、姿勢との関連から 舌の動き・機能まで咬合育成の師匠に細かく叩き込まれており、今回もかなり役立ったのは事実なのですが、それに加えて今回の内容は驚きを隠せませんでした。

それと凄いのは舌の調整法。歯科ではレベルの違いはあれ、トレーニングをします。

しかし、S-R touchでは舌をリードしていきます。その手法は恐らく3g程度の軽い圧で触れるのみです。ある種の整体に通じるものを感じます。こちらの意思に対して、患者の脳が自己調整をするというのが私の印象です。しかもその効果はトレーニングに比べ即効性と安定性がある様です。

奥住先生のセミナーは2回目で、嚥下が苦手なお子さん達も既に奥住先生の方法により、ゴックンができる様になっています。
今回も土曜の診療を休ませて頂き、参加しただけの内容がありました。






2019年4月30日火曜日

平成最後の日 ご挨拶

本日 平成31年4月30日   平成最後の日
診療させて頂きます。

平成は私にとりましても
中学-高校-大学-歯科医免許取得  と人生の多くを経験した時代で、本当に多くの先生方に教えを頂き、今があります。


新時代も一人でも多くの患者様の健やかな成長の為に、尽くして参ります。まだまだ学ぶ事は沢山ありますので、変わらず精進していく所存です。

当院も先代の時代から、多くの患者様とスタッフに支えられ今があり、感謝の想いで一杯であります。
昭和−平成–令和と長きに亘りますが、
今後も村田小児歯科を何卒よろしくお願いいたします。

村田起一

2019年4月16日火曜日

子供の鼾(いびき)も要注意 !!

お子さんは鼾(いびき)をかかれますか?
日中、お口ポカンでよく欠伸(あくび)をしますか?

思い当たる方は、
まずお子さんの睡眠時無呼吸を疑った方が良いかもしれません。










睡眠時無呼吸は、寝てる時に何らかの理由で、気道が塞がれて低酸素の状態になる事を言います。

それにより、脳の発達体の成長に影響を及ぼす事が判ってきています。

原因として、
肥満、アデノイド・扁桃腺肥大 が多いです。

当院でも、鼾の相談をよくお受けします。
ご希望により、専門の睡眠外来もご紹介しておりますので、どうぞご相談下さい。

2019年3月27日水曜日

【活動報告】BBA(ビルディング ブロック アクティビティ)受講

H31 3 21 BBAビルディング ブロック アクティビティ講座に参加致しました。大阪四天王寺近くにて開催されました。

BBAとは脳の発達段階に沿った動きのパターンを作っていくための、身体、心、脳の発達を目的とした教育プログラム

具体的には、
・身体のコントロールが下手
・動きが中々発達しない
・落ち着きがない
・感情のコントロールが困難 
  等の問題を抱えている子供に対し、
脳の発達段階に応じた刺激を与えてあげるのです。

元々、発達障害を抱えている子供に対する初歩のプログラムとして考案されましたが、
理学療法などで中々効果の出ない子供達に対しても、劇的な効果が期待できるようです。
(そもそも理学療法は脳の発達段階を踏まえてはいません)

当院におきましても、
赤ちゃんの発達に関するご相談を頻繁にお受けしていますが、今後BBAもお伝えしていければと考えております。























2019年3月23日土曜日

勤続10年ありがとう 退職するスタッフ

3/20 勤続10年に達したスタッフが退職を迎えました。
学生だった彼女が当院に就職が決まり、以来10年間本当に一生懸命頑張ってくれました。

真面目に細やかに打ち込む仕事ぶりと、表裏の無い人柄により、欠かせない存在の一人になっていきました。

今後の新しい生活も、当院での10年間で培った人間力がきっと役に立ち、また困難も乗り越えていけると信じています。

10年間本当にありがとう^ ^。
今後も応援しているよ!



2019年3月18日月曜日

幼・保園 小学校〜高校 就職 大学 まで

今年の3月も当院に通って下さる多くの子達が、節目を迎えます。
中学卒業〜高校へ
高校卒業〜就職・ 進学へ

受験勉強の最中で緊張しながら通って下さる子達。
結果は勿論それぞれですが、受験の合否で人生は決まりませんから、ここから頑張るぞと応援します^ ^。

中には10年以上通い続けてくれていて、
地元を離れても休みになると検診にいらして下さってる
方々も多数見えます。

お子さんの成長はとても早いです。10年も早いです。
成長を観る歯科の立場から、その一助を担う事ができ、心より嬉しく思います。

2019年2月12日火曜日

赤ちゃんの向き癖は治してあげて

赤ちゃんが、
生まれた時に 既に左右のどちらかに向き癖 があったり、
生まれた後に 育て方により向き癖がついてしまう事    
                                                         がたびたびある様です。

特に気に留めないお母さん、不思議には思ってもそのままにしているお母さん    が少なくない様です。

向き癖とは、身体の歪み・緊張であり、
実は赤ちゃんの向き癖はその後の 発育・発達にとってマイナスにしかなりません。

それは一体何故でしょうか?

簡単に挙げますと
向き癖がある運動機能の発達に問題が出る
         頭がいびつになり全身の歪みに繋がる
         哺乳運動が下手、
         うつ伏せから体を支えにくい
         首据わりしにくい
         ハイハイが下手、お座りのバランス不良
向き癖がある視覚情報が左右で偏りができる
        脳の発達に問題が出る


生まれた時の歪みは、胎児の時の歪みであり、
だからこそ妊娠中の骨盤ケアが勧められるのです。

生まれてからの歪みは、まずは寝かせ方、抱き方の問題です(この辺りは過去ブログで書いております)。




大事なことは、
・まず妊娠中に骨盤ケアをすること
・赤ちゃん誕生後の寝かせ方、抱っこの仕方
  赤ちゃんが楽なカーブの姿勢にすること。
  身体が緊張してカーブにならない時は赤ちゃんケアが
  必要。


詳しくは当院でお尋ねくださいね。




        

2019年1月13日日曜日

エナメル質形成不全って

エナメル質形成不全の永久歯を持つお子さんが、最近増えている様に感じます。
エナメル質形成不全とは、読んで字の如くエナメル質形成が弱く、歯質が脆い為、明らかに虫歯になりやすい状態です。

治療は歯牙全体のエナメル質が脆い中で、
本当に歯として使えない部分を最低限除去していきます。
より丁寧に時間かけて治療していき、中々苦労します^_^。
    

赤ちゃんが誕生直前の母の子宮内、若しくは誕生後に、
何らかの原因により発生します。

ある記事では、富山大学の研究でエナメル質形成不全の割合は西日本で高く、東日本で低い傾向があるとの事です。

原因として、母の感染症・抗生物質服用、栄養障害などが挙げられていますが、西高東低の地域差が発生する要因の解明が進み、予防策の確立が待たれます。

全身的な原因(栄養障害など)の場合には、同時期に形成される歯牙が複数 形成不全になるケースも少なくなく、
できるだけ虫歯になり状態が悪化する前に治療をしていきたい所です。

以下記事の引用です。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小児エナメル質形成不全の有病率、地域間差は最大約2.4倍-富山大
 富山大学は11月26日、小児のエナメル質形成不全の割合は、西日本で高く、東日本で低い、“西高東低”の分布を示すことを明らかにしたと発表した。この研究は、同大地域連携推進機構地域医療保健支援部門と日本小児歯科学会の共同で行われたもの。研究成果は、「Environmental Health and Preventive Medicine」に掲載された。
 永久歯の奥歯(第一大臼歯)と前歯(中切歯)のエナメル質は、出生直前後の時期に形成される。エナメル質形成不全では、歯の色が変化する審美的な問題や、むし歯になりやすいという問題があり、近年注目を集めている。しかし、全国規模の調査で、このエナメル質形成不全を持つ小児の割合(有病率)や、その地域間の差は明らかになっていなかった。
 今回の調査は、日本小児歯科学会臨床研究推進委員会が、2015年10月から、2018年1月の間に、全国47都道府県の388歯科施設の協力を得て行ったもの。対象者は、7歳から9歳の健常児童4,985人で、日本小児歯科学会認定小児歯科専門医による診察と質問票を用いて実施し、エナメル質形成不全の情報などが完全であった4,496人を分析の対象とした。
 分析の結果、エナメル質形成不全の有病率は、日本全体で19.8%であった。地域別では、北海道(14.0%)、東北(11.7%)、関東信越(18.5%)、東海北陸(19.3%)、近畿(22.3%)、中国(19.8%)、 四国(28.1%)、九州(25.3%)であり、全体として西高東低の地域差が認められた。最も高い四国は、最も低い東北の2.4倍になる。
 エナメル質形成不全は、妊娠中から乳幼児期までの歯の形成時期の種々の要因によって起こるとされており、乳歯の形成不全は早産や栄養障害、妊娠中の抗生物質の服薬などが、永久歯の形成不全は感染症、栄養障害、乳歯のむし歯や外傷などが考えられる。研究グループは、「今後、エナメル質形成不全の西高東低の地域差が発生する背景について、詳細な研究が望まれる」と述べている。