2023年12月22日金曜日

患者様の嬉しい ”気は心”

 先日、小学生の女の子が、折り紙で私にと 作って来てくれました。

”気は心”です。嬉しいですね(^ ^)。



2023年12月13日水曜日

常に人の気持ちを感じられる子供に育って欲しい

 今回は「小学生の時、僕は」という話をご紹介します。

殺伐とした現代に、共存社会における 人を思いやる心 の大切さを思い出します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

小学生の時僕はイジメられていた。
無視されたり叩かれたり・・・死にたいとは思わなかったけど学校に行くのはとても辛かった。
イジメをするのは一部のクラスメートだけだったけど他の子たちは自分もイジメられるのが怖くて、誰も助けてはくれなった。

ある日授業で「自分のお父さん」の事について作文を書く授業があった。
先生はなんでもいいんだよ。
遊びにいった事とかお父さんの仕事の事とかでいいと言っていた。
けど僕はなかなか書く事ができなかった。
クラスの子達はみんな楽しそうに書いている中、僕一人教室のなかでひとりぼっちだった。
結果から言うと作文は書いた。
書いたのだが「自分のお父さん」というテーマとは違う事を書いた。
あとで先生に怒られるかも・・・またこれがきっかけでイジメられるのかなと子供心にとても不安だった。
でもそれしか書けなかった。

作文は授業の終わりと同時に集められ先生は「じゃあ来週発表会をします。」と言った。
先生はそのまま教室を後にした。
その後は頭を叩かれてイジメられているふだんの僕がいた。
「じゃあ今日は発表会をしてもらいます。」
今日は作文の発表会の日。
先生が選んだ中から順に書いた本人に読んでいってもらいますと先生は言った。
「僕のお父さんは・・・」
「私のパパはよくおならをします。」
クラスの子たちのおもしろい文章にみんな笑ったり、お父さんの仕事に驚いたりしていた。
でも僕は全然聞いていなかった。
ただひたすら「僕の作文は選られませんように」ただ祈って下を向いているだけだった。
発表会は順調に進みあと10分で授業も終わるところまで来ていた。
僕は少し安心していたのだがその期待は無駄だった。
「じゃあ最後に〇〇君に読んでもらいます」
頭の中は真っ白だった。


「あの、先生・・・僕はお父さんの事書いてないです。」
クラス中から非難の声が上がった。
バカじゃねえの?廊下に立ってろよオマエ
様々な声が飛び交ったが非難の意見はみんな一緒だった。
もうどこにも逃げられなかった。
「静かにしなさいっ!」
突然の大声に教室は静まり返った。
「先生はどうしても読んでもらいたいの。だからみんな聞いてください」
「さあ読んでください」

「ぼくのお父さん」
「僕のお父さんはいません。 幼稚園の時に車にはねられて死んだからです。
だからお父さんと遊んだのもどこかへ行った事もあまりありません。
それにお父さんの事もあまりおぼえていないです。
写真があるのでみましたがおぼえていないです。
だからおばあちゃんとお母さんのことをかきます。
お母さんは昼間しごとにいってお父さんののかわりに働いています。
朝はやくから夜おそくまでいつも働いています。
いつもつかれたといってますが 甘いおかしやたいやきを買ってきてくれるのでとてもだいすきです。
おばあちゃんはげんきで通学路のとちゅうまでいつもいっしょに歩いてきてくれます。
ごはんはみんなおばあちゃんが作ってくれてとてもおいしいです。
お母さんが働いているので父兄参観の時にはおばあちゃんが来てくれます。
みんなはおまえの母ちゃんババァなんだと からかってくるので はずかしったけど
でもとてもやさしい いいおばあちゃんです」
「だからお父さんがいなくても僕はあまりさびしくありません。 お母さんとおばあちゃんがいてくれるからです。
お母さんはお父さんがいなくて ゴメンねと言ったりするので 早く僕が大人になって仕事をして
うちの家族のお父さん代わりになって お母さんとおばあちゃんの生活を楽にしてあげたいと思います。
だからおばあちゃんには長生きしてねといつもいっていて、
お母さんにはいつも肩をもんであげています。
二人とも泣いたりするので すこしこまるけど そんなお母さんとおばあちゃんが僕は大好きです。」

一気に僕はしゃべった。
先生には死んだお父さんのことを書けばいいのにと言われると思ったし、
クラスの子達からはおまえお父さんがいないのか?
もしかして捨て子だったんじゃねえか?
とまたイジメられるのかなと思ったりしていた。
顔をあげる事もできなかった僕は救いを求めるように先生の顔を見てみた。
先生は立ったまま泣いていた・・・
先生だけではなかった。
他の子たちもみんな泣いていた。
僕が初めて好きになった 初恋の子は机にうずくまって泣いていた。
イジメていた子たちもみんな泣いていた。
でも僕にはなぜみんな泣いているのか分からずにいた。
どうして?
お父さんがいないからお母さんとおばあちゃんの事を仕方なく書いたのに。
どうしてみんな泣いているのだろう?
「〇〇君・・・」
「はい・・・」
「先生は人の心が分からないダメな先生でした。
ゴメンなさい。
世の中には親御さんのいない子もいるのにね。
そういう子たちの事も頭になくてお父さんの事を書いてだなんて、
あなたの事も知らなかったとはいえ本当にごめんなさいっ!」
先生は顔を覆ったまま泣き崩れていた。
それがその日起こった出来事だった。

次の日からなぜかイジメられなくなった。
相変わらず口悪くからかったりはされたけど殴られる事はなくイジメのリーダー格の子に遊びに連れていってもらえるようになった。
先生はその後の家庭訪問でその日の出来事をおばあちゃんに話して謝っていた。
作文の事は僕は話もしていなかったので少し怒られたけど話を聞いた母も、
今は亡くなったばあちゃんもうれし泣きみたいなくちゃくちゃの顔で叱ってくれた。
僕も立派な、人に誇れるような仕事はしていないけど、
家族のおかげで一人前の大人の男にはなれたとは思う。

2023年11月3日金曜日

最重要 どんな離乳食が赤ちゃんを発育させるの??

当院では昔から一貫して、離乳食には決して硬い歯ごたえもあるものではなく、舌で潰せる硬さのもを食べさせる様、変わることなくお伝えしてきました。 

理由としては

乳歯は2歳半から3歳で奥歯が生え揃います。当然ながら歯が無ければ、少し歯ごたえのある食材や線維質すら噛む事は出来ません

・硬いものを咀嚼するだけの筋力が無い。

の2点を説明して参りました。


ここからが今回の本題なのですが(現在まで、小児歯科 矯正歯科では全く追求も解明もされてこなかった内容です)、

ではもし乳児期に舌で潰せない硬いものを与えていた結果、何が起こるのか?

筋肉・骨格が未熟で弱い乳幼児期、特に乳歯が生え揃う3歳頃までは噛む力が非常に弱く、また、重い頭、体を支える筋肉も



弱い時期です。背骨も非常に柔らかい状態で、こんな未熟状態の時期に、潰せない硬い食材を与えられてしまった場合、強く縦方向に歯槽部で噛む習慣がついてしまい、その結果、頚椎等に大きな負荷が掛かる事は想像できると思います。この習慣的な大きな負荷は発達発育に対して確実に悪影響をもたらします。

それでは 乳歯がほぼ生え揃う3歳頃まではどんな食材が良いのか?

最初の繰り返しになりますが、乳臼歯が全て生えておらず、筋肉・骨格が未熟な時代は、舌を上顎の裏側に押し付けて、すり潰しができる食材が適しています。お粥、野菜ペーストから始まり、



徐々に体幹が安定してくれば、豆腐、根菜のソテーや、軟らかく煮たスープ内の葉物野菜や、軟飯等は良いメニューでしょう。

そして大事なポイントです、この舌によるすり潰しの動きができれば下顎は自然と縦ではなく横方向に動きます。この動きでは顎関節や頚椎等に対して負荷は掛かりません。そして舌のすり潰しと下顎の横の動きは、下顎骨を発育させる大きなポイントの一つなのです。



この時期に硬い食材を与えてしまい縦に強く噛ませるか、舌ですり潰しの出来る食事を与えて横方向のすり潰し咀嚼をさせるかは、その後の骨格成長、そして、結果として歯並びに対してもとても大きな影響を及ぼすのです。

おやつで、グミやガムを噛ませてもダメですよ。発育発達への大変な悪影響をもたらします。



余談ですが、大人でも硬い食材を好んで食される方々は見えます。奥歯は臼歯と呼ばれる様に、文字どおり臼(うす)の形態をしています。臼歯はすり潰すために存在する歯なのです。とは言っても実際には臼歯でも少なからず縦方向に噛んでいます。しかし、特に硬いフランスパン、スルメ、氷、飴玉、冷やしたチョコなどを強く噛む習慣は歯周組織のみならず、顎関節や筋肉にダメージを与えてしまいます。大人でもあまりに硬い食材を習慣的に噛まない事が肝要です。

 

 ※今回のブログの内容は 私の師匠である日本歯科大学名誉教授 丸茂義二先生のご指導に基づいております。今までの歯科界では明らかになっていなかった 又は触れられていなかった数多くの事実を 実際の症例から解明されております。

2023年9月28日木曜日

上唇小帯付着異常について 1歳6ヶ月 健診で指摘された方

 保健所の1歳6ヶ月健診 で上唇小帯付着異常を指摘されたと相談される方が ちょくちょくお見えになります。

実際にお子様の上唇小帯を見せて頂きますが、さほど太くもなく、この年齢で気にする事はないのに、と感じる事が大半です。


確かに一部のロープの様に太いものは今後の対応を検討すべきですが、殆どのケースでは切除などしなくても良いと感じます。







この時期に上唇小帯が高位(左右前歯の間まで伸びている)である事を気にする理由は全くと言って良いほどありません(確かに歯磨きしにくいとか、、そういう事はありますけどね)。


大事なのは、顔面の骨を育てる事なのです。顔面の骨とは当然、・頭蓋 ・上顎 ・下顎  が含まれます。

上顎が育てば上唇小帯の位置自体も低い位置(歯から遠い位置)に移動して行きます。

しかし骨が育たないと、いつまでも上唇小帯が前歯間まで伸びている状態で、左右前歯同士が離開したまま閉じない、等の結果になります。


ではどうすれば、顔面の骨が育つのか?

これは当院が皆様に常にお伝えてしている育児方法が大切になってくるのです。

残念ながら歯科健診では、根本的に何が必要かという事まで指導される訳ではなく、現在の状態だけを見て要注意としか言われませんので、

是非、お子様の正常な発育発達を希望されている方は、当院の話を聞きにいらして下さい。


2023年7月6日木曜日

七夕への願い

 当院待合室、何年かぶりに、七夕を前に来院された皆様が自由に願い事等を書ける様、笹と短冊を設置させて頂きました。



お子様方、お母様方、皆様思いおもいの胸の内を書かれてました。
願い事であれ、目標であれ、それを言葉に出すのは素晴らしい事であります。自分の向かう先が具体的に定まることにより、優しい気持ちになったり、良縁に巡り合ったり、実際に努力したり、がより実現しやすくなると考えるからであります。
七夕が良い行動に繋がる一つのきっかけになればと、今後も設置を続けて行きたいと考えております。




2023年5月5日金曜日

書籍紹介 子どもの気持ちがわかる本(家森百合子 著)

今回は、子を育てる全ての方に是非読んで頂きたい書籍を紹介します。

簡単に言うと、子どもの気持ちを親が分かってあげることで、様々な問題行動(親から見てですが)を収めたり、防ぐことができるのです。

”親だから子どもの気持ちなら分かる” とお考えの方、いえいえ、実はそうでもないかもしれませんよ。

この本の内容を実践してみることで、親も子も 今よりハッピーな人生を歩むことができれば、こんな幸せなことはないのです。

書かれているのは 乳児の頃からボイタ法を実践し、例え障害を持って産まれてきても、子どもの姿勢運動発達をより高めておられる医師の家森百合子先生 。私も多くを学ばせて頂いております。

兎にも角にも、多くの気付きが得られますので、是非お読み下さいます様 お勧め致します。





2023年3月7日火曜日

発達育成コースに関して 目的

 現在、当院で ご提供している発達育成コースに関して、

この方法を学ばれ導入されている歯科医院が少ないため、分かりにくい点があると思いますので、簡単に説明したいと思います。

まず生後、健康に発育していく赤ちゃんは、

筋肉が発達の順序に沿って正しい動きをしながら骨格が正しく育ちます。また同時に体幹ができていきます。

例えば、寝返りを片方しかしなかったり、ずり這い 四つ這いを殆んどやってなかったり、自然に座る時期より前に座らせてしまったり、早くから立ってしまった、等があると発達の順序に沿ってない事になります。


そしてこの3つが育っている子は、

 ・深く安定した 正しい 呼吸

 ・奥歯ですり潰す 正しい咀嚼

 ・十分発育した上下の顎      を獲得してきます。


2ヶ月

3歳5ヶ月

すなわち顎の成長 は、 
顎単独で得られるのではなく、
全身の成長があって初めて十分に成長していくのです。
そして歯は顎の歯槽堤に生えてきますから、当然ながら十分に発育した上下の顎が準備されていれば、歯並びは良くなるのです。
ちなみに先に述べた、運動発達の順序の他に、不良な姿勢習慣も成長を確実に妨げてしまいます。

当院の発達育成コースでは、筋肉 骨格 体幹 の成長が本来あるべき姿まで到達しておらず、結果 歯並びが悪くなってしまってるお子様の、筋肉 骨格 体幹からつくることを目標としています。その結果アゴも自然に広がる事が多いです。又、それは同時に 正しく健康的な 呼吸咀嚼の獲得に繋がるのです。


当院の発達育成コース



コースに先立ち、診断の際には従来の矯正治療の様に 顔面領域だけでは根本原因は掴めませんので、姿勢や頚椎等も含めた診査診断をします。

そして、お子様の本来の成長メカニズムを呼び起こすための
オーダーメイドの装置を使用します。



   






※今回のブログの内容は 私の師匠である日本歯科大学名誉教授 丸茂義二先生のご指導に基づいております。今までの歯科界では明らかになっていなかった 又は触れられていなかった数多くの事実を 実際の症例から解明されております。