2021年4月29日木曜日

赤ちゃんの頭の形 良くするには?

 生まれてきた赤ちゃんの頭が歪(いびつ)になる大きな要因は、向き癖です。 言い換えると、同じ方向(仰向けも含め)ばかり向いていると 頭の形は簡単に歪になります。

赤ちゃんは 頭蓋の縫合もゆるゆる 且つ 頭蓋骨自体も柔らかい故に  簡単に変形しやすいのです。


ここで、                               

頭が歪になる事を防ぐ為の、当院なりの対策≫       を挙げてみたいと思います。

①生後 1 か月には毎日うつ伏せの姿勢をさせていく

 

 同じ向きばかりで寝かせていると、

横向きなら側面が平坦になり、

仰向けなら絶壁になります。

それをうつ伏せ姿勢の機会を増やす事で できるだけ回避します。 

本来、生後1か月でうつ伏せ姿勢を取らせる目的は、発育発達に大きな意味があるので、頭の形の問題が無くとも是非実行して欲しい事です。                         但し、まだ首を持ち上げる事が出来ない内は、必ず見ていてあげて下さい。



②体の歪み、体の動き抑制 を作らない様、抱き方を注意


良い抱き方
 家森百合子先生 資料より 

 ダメな抱き方を挙げます:

  ・縦抱きの際、首を反らせる

  ・横抱きの際、腕が体より後向き

  ・体を丸めて 本来の動きを抑制してしまう抱っこ

     (その後の発育発達に重大な悪影響)


③低反発枕を使う

 指しゃぶりをして寝る癖がついている場合、どうしても同方向を向いて寝る傾向があります。そういう場合に低反発枕を敷いてあげることで、接地面への力を分散させて、ある程度改善修正させる事は可能です。


生後3ヶ月

低反発枕2か月使用後

④頭蓋調整の施術を受ける

 乳児の頭蓋は調整がしやすく、頭全体を後ろから両手で包んであげると、整う様です。ご自身でされるのが困難に感じられる方は、施術を受けられるのも方法です(但し、事前に十分なリサーチが必要です)。





赤ちゃんを育てる際 最も大切なことが頭の形を良くする事では無く、体の正しい発達と共に、結果として良い頭の形になることが理想なのです。中々簡単ではないですが、できる限り実行していきたいものです。

少しでも参考になれば幸いです。