2014年3月31日月曜日

砂糖の害① むし歯になる〜事実把握と対策〜

砂糖の害、と聞いて歯科と最も結びつくのは“むし歯”です。
簡単にむし歯ができるしくみを説明すると、

【口の中のむし歯菌が、糖を分解して酸をつくり、

 この酸が歯の表面を溶かしてしまう。】


というしくみです。


でも唾液には歯をむし歯から守る防御機構が備わって
います。むし歯ができる条件である酸性に傾いた口の中を
中性に戻してくれるのです。



ーだったらおやつ食べても大丈夫じゃないかって?


イエイエそうではありません。(*^_^*)


口の中にいつまでも残りやすいおやつをあげる習慣が
ついてしまうと、防御機構の及ぶ範囲を超えてしまい
歯が脆くなり真っ白な歯になってしまうのです。


アメ、ガム、チョコ、乳酸・炭酸飲料、スポーツドリンク、
哺乳瓶での甘い飲み物摂取、菓子パンなどは

糖分が口の中に停滞しやすく、あっと言う間にむし歯を作っ
てしまいます。


参考までに



「乳幼児の歯の健康おやつシート」(指導:昭和大学歯学部小児成育歯科学教室教授 井上美津子)より転載

ということは
むし歯にならないおやつのあげ方は

①糖分が口の中に溜まらないおやつをあげる。
 
 飲み物はお茶が良い。

②けじめをつけておやつを食べさせる事。

 1回の長さは10分間です。集中して食べさせてあげる事


この2つを頑張れば、それ程むし歯が出来やすい環境には
ならないでしょう。保護者の皆様、頑張ってみて下さい。

2014年3月9日日曜日

3月は別れの季節

3月は卒業の時、学年が終わる時と、私には寂しいイメージがあります。
当院に来て下さるお子さん達に「もうすぐ同じクラスの友達と別れてしまって寂しいよね・?」って話しかけると、大抵のお子さんが「うん・」って答えられますが、これって誘導的な質問ですよね・(´Д`)。

でも自分が子供の頃を思い出すと、その時は寂しいなんてあんまり思ってなかったような・。何で今になってそんな気持ちになるのかよく解りませんね・。

長く通って頂いてるお子さん達が年々成長されているのを見ていると本当に嬉しくなります。体はもちろん大きくなりますし、会話も段々と深い話ができるようになってくるのが実感できるのです。小児歯科で多くのお子さん達と接しているとそんな良い事があるのです(´∀`)。

3月は別れの季節であると同時に、新しいスタートへ向かう時期。だから私も気持ち新たに頑張ろうって気になってきます。

何だかまとまりのないハナシになってしまいましたが、本日はこの辺で。

2014年3月2日日曜日

野菜のおはなし

皆さん、スーパーなどで野菜を買う際、大きさ、長さが全て揃っており、また大根などはきれいに真直ぐである事を不思議に思われた方も少なくないはずです。

 実はこれ、交配種とかF1種って呼ばれる野菜で、市場野菜が工業製品の様に均一でなくてはならないという要求により作られた、言わば雑種なのです。均一に、しかも早く育つという反面、味が薄く大味になる傾向があるそうです。早く育てばそれだけ農家は販売額を上げられますが、F1種野菜の種を蒔いても、決して同じ野菜はならないのです。なので、農家は自家栽培が出来ない為、毎年種苗業者から購入しなければならなく、結局高く付く訳です。

これに対し、固定種という操作されてない単一遺伝子の野菜は、昔よく野菜屋さんで見られた量り売りをされていた時代の形が均一でない野菜です。固定種野菜は見栄えは良くないが実に味が濃厚で美味しいのです。今では固定種野菜の種を手に入れるのは限られたルートしかないそうです(でも探せばあるそうです)。

問題は、F1種野菜って健康に問題ないの?ってことです。遺伝子組み合えとは違うものの、今の研究では明確にされてないため、F1種しか殆ど手に入りません。
でももし、生まれてくる子供達の健康を害する一つの要因だったら?って考えると・・実際、現代では喘息、アトピ、鼻炎等で苦労されてる子達が昔よりずっと増えてる気がしませんか? 
やっぱり昔ながらの固定種野菜を食べたくなりますよね。少しでも、現在の食に対する危機感を持たれる方が増えていくことが、一番の解決策であるように思います。

実は本日、野口種苗研究所の野口勲さんのおはなしをお聞きして、私も初めて知りました。講演や著書も沢山お持ちなので、お時間有る方は是非一度。