2025年6月2日月曜日

お口ポカン(山型唇タイプ) の子たちの上アゴの発育は?

既にご存知かもしれませんが、お口ポカンは好ましく無い様々な結果を引き起こす可能性があります。

・まず 酸素不足になり、
・酸素不足によるADHDリスク増加 
・酸素不足による免疫低下リスク  
・表情筋不活性による感情不足(表情が脳の感情を呼び起こす) 
          等々、挙げればキリがありませんが、

今回は 
よく見られる山型唇タイプのお口ポカンの子の上アゴの特徴に着目してお伝えします。






⬆︎山型唇タイプで口呼吸をしている3名の上アゴの写真を見て、共通する特徴がある事にお気づきでしょうか?

口蓋(:上アゴの裏側)の水色の点線円で囲ってある部分が、
落とし穴の如く凹んでいるのが分かりますね。


そもそも、口蓋の凹みは吸啜窩と言って、母乳を吸っている乳児には見られる凹みであり、
 


この凹みは乳児の姿勢運動が発達し、良い姿勢で離乳食を与えられ、2歳代までしっかり軟食で育てられた子は、舌運動によって徐々に消えて行くのが正しい変化なのです。


が、上に示した山型唇タイプの口呼吸の子達は、いつまで経ってもこの凹みが消えないばかりか、更に凹みが深くなってしまうのです。当然ながら、上アゴの骨自体も発育が足らず 上下・左右・ 前後方向 全て3Dに狭くなってしまうのです。


では、山型唇の子達は、今後どうして行けば良いのでしょうか?〜 次回に続きます。


2025年4月17日木曜日

歯磨きが 上手い子 と 苦労する子 は何が違う?

 前回のブログで、一人で歯磨き を始める年齢は小学校4,5年生が良い と言う内容をお伝えしましたが、

今回は、何故 同じ年齢で上手く磨ける子と 苦労する子 がいるのか?  についてお伝えします。


鉛筆で書く際の筆圧も同様なのですが、

簡単に言うと、

・上手く歯磨きできる子は 体幹がある子         

・歯磨きに苦労する子は 体幹が無く姿勢が崩れやすい子

です。


ここで、                       

体幹が有る とは、座っていても立っていても 無意識に良い姿勢が保てる 事を言います。

・意識した時だけ良い姿勢になるのは体幹が無い証拠です。


間違えやすいのは体幹とは筋力ではありません。運動の部活をやっていても体幹が無い子は多くいます。


また、

体幹が有る事 は非常に深い重要な意味があり、体幹が有る子は、歩行、咀嚼運動、指の運動 等々、、が上手にできます。

体幹が無い子は 上手くできません。


これが歯磨きを "上手にできる子"と "苦労する子"の 大きな違いです。要するに、体幹の有る・無しは は脳の発達に直接的に関係しているのです。


昨今、体幹が無いお子さんが非常に増えています。体幹のない子は骨の成長も悪く、歯並びも悪い事が多いです。


それを軌道修正するのが、当院の発達育成コースです。最近歯科で流行りのマウスピース矯正では決して得られない大きな効果があります。

最後は宣伝になりましたが、今回のブログの内容に心当たりのあるお子さんは是非、当院の受診をお勧め致します。

2024年10月28日月曜日

活動報告 BLS(一次救命処置)受講

24 10 27  AHA(アメリカ心臓学会)のガイドラインに沿ったBLS(一次救命処置)講習に出席してきました。

 BLSは過去何度か受講しており、常にもしも万が一の場合に万全に対応できる様 備えております。

スタッフにも周知訓練を行って参ります。



2024年9月26日木曜日

一人で歯磨き 何故小学4,5年生から?

 当院では 保護者の方の仕上げ磨き →自分一人で磨く移行時期を小学校4、5年生 としております。    

4、5年生からをお勧めする理由としては簡単に言うと、全ての歯をキレイに磨くに十分な発達を獲得しているのが、およそ4、5年生だからであります。

では、一人で歯磨きをするのには、どんな能力が必要なのでしょうか?いくつか列挙してみます。


一人で歯磨きをする為には 鏡に映った自身の反転像の中で、自分の歯磨き動作を コントロールする必要がある。


②歯磨き動作は、同じ軌道の安定した往復運動であり、これを行う為には、
・体が揺れず体幹がしっかりしている必要がある のに加え、
・基本的に脇が閉まっており肘を上げずに磨ける  必要がある


③歯磨き圧を強すぎず弱すぎず、適切にする為には、3本指で持つのが最もやりやすく、その為には指先まで自由自在にコントロールできる発達段階である必要がある。

④きっちりと磨く順番を決め、磨いてない場所が無いようにする必要がある。


①〜④をきちっと網羅して磨けるには、最低でもおおよそ小学4、5年生以降であり、
もっと低年齢であると、
・狙った所に正確に当てられなかったり、
・歯ブラシを握って持ってしまい、細かい歯ブラシ動作ができず、また強く磨きすぎてしまったりします。
・全ての歯を磨くことが難しく、磨き残しが多くなります。 
                         等々

小学4、5年生でも歯磨きが上手になるには、それなりの練習が必要であることは間違い無いのですが、増してや小学生になったからと一人で磨かせている保護者様は、再度仕上げ磨きをして頂くことをお勧め致します。

2024年8月5日月曜日

健康保険証 令和6年12月2日以降も使用可能ですよ

マイナカードは任意であり義務ではありません。
健康保険料を支払っているのですから、
当然マイナカードを持っていなくても、
医療は受けられます。
資格確認はこれから発行される資格確認書で行います。



 

2024年6月22日土曜日

永久歯への生え変わりって 自然に任せれば良い?

 乳歯から永久歯への生え変わりは、

6歳ごろ以降

大まかな順番として  前歯から奥歯へと起こって行きます。



生え変わりの仕組みとしては、

①顎骨の中の永久歯の歯根が伸び、生える準備をする。

②顎骨の中で成長した永久歯が、先行乳歯の真下に向かってあがっていく。


③上がってきた永久歯により、先行乳歯の歯根が
吸収され、乳歯が脱落し永久歯が生えてくる。



この生え変わりが
①順調に進んでいく子 と
②年齢になっても中々生え変わらない子
 がいます。


それぞれ理由や要因は一つではなく、
・顎骨の発育
・永久歯歯胚の位置、成長度 と 成長方向
・姿勢、頭位
・咀嚼の仕方

等々が絡み合いながら、乳歯から永久歯への生え変わりの良し悪しが起こってきます。

①生え変わりが順調に進んでいく子 
生え変わりが順調だからと言って、発育や姿勢 等、全てが良いとは決して限りませんが、永久歯が順調に生えてきた、という点ではOKな訳です。

問題は②中々生え変わらない子 です。
一般的に歯科医院では、生え変わりが進んでない場合は、様子見になります。

しかし、当院では決して様子見ではなく、永久歯が可及的正常に先行乳歯の方向に生えて行けるように、顎骨内の永久歯のコントロールをして行きます(但し、当然ながら限界はあります)
例えば、乳歯を抜くタイミングを適切にする事も一つの方法です。

逆に中々脱落しない乳歯を放置しすぎると、
・永久歯歯根の成長異常
・永久歯の方向異常
・永久歯胚の濾胞性歯嚢胞化 等、
状況がどんどん悪化の一途を辿る事も少なくありませんので、ご記憶しておいて下さい。


2024年5月17日金曜日

当院前院長 刑務所受刑者の歯科治療を3月で引退(新聞報道より)

 当院前院長の村田格一が名古屋刑務所豊橋刑務支所 において、

19年間のボランティア期間を含む37年間、 受刑者の歯科治療をしてきましたが、令和6年3月を持ってその責務から引退いたしました。

当院の仕事を遂行しながらの業務である事に加えて、かなりの治療が必要なケースが多く、大変な事の方が多かった様ですが、日の当たる場所にいない人達の役に立ちたい一心から、長きに亘り無給であっても続けてきたとの事です。


現院長の私としましても、同様に一人でも多くの方の役に立ちたいという志を胸に抱きながら、日々の責務を果たして参ります。