2024年9月26日木曜日

一人で歯磨き 何故小学4,5年生から?

 当院では 保護者の方の仕上げ磨き →自分一人で磨く移行時期を小学校4、5年生 としております。    

4、5年生からをお勧めする理由としては簡単に言うと、全ての歯をキレイに磨くに十分な発達を獲得しているのが、およそ4、5年生だからであります。

では、一人で歯磨きをするのには、どんな能力が必要なのでしょうか?いくつか列挙してみます。


一人で歯磨きをする為には 鏡に映った自身の反転像の中で、自分の歯磨き動作を コントロールする必要がある。


②歯磨き動作は、同じ軌道の安定した往復運動であり、これを行う為には、
・体が揺れず体幹がしっかりしている必要がある のに加え、
・基本的に脇が閉まっており肘を上げずに磨ける  必要がある


③歯磨き圧を強すぎず弱すぎず、適切にする為には、3本指で持つのが最もやりやすく、その為には指先まで自由自在にコントロールできる発達段階である必要がある。

④きっちりと磨く順番を決め、磨いてない場所が無いようにする必要がある。


①〜④をきちっと網羅して磨けるには、最低でもおおよそ小学4、5年生以降であり、
もっと低年齢であると、
・狙った所に正確に当てられなかったり、
・歯ブラシを握って持ってしまい、細かい歯ブラシ動作ができず、また強く磨きすぎてしまったりします。
・全ての歯を磨くことが難しく、磨き残しが多くなります。 
                         等々

小学4、5年生でも歯磨きが上手になるには、それなりの練習が必要であることは間違い無いのですが、増してや小学生になったからと一人で磨かせている保護者様は、再度仕上げ磨きをして頂くことをお勧め致します。