乳歯から永久歯への生え変わりは、
6歳ごろ以降
大まかな順番として 前歯から奥歯へと起こって行きます。
生え変わりの仕組みとしては、
①顎骨の中の永久歯の歯根が伸び、生える準備をする。
②顎骨の中で成長した永久歯が、先行乳歯の真下に向かってあがっていく。③上がってきた永久歯により、先行乳歯の歯根が
吸収され、乳歯が脱落し永久歯が生えてくる。
この生え変わりが
①順調に進んでいく子 と
②年齢になっても中々生え変わらない子
がいます。
①②それぞれ理由や要因は一つではなく、
・顎骨の発育
・永久歯歯胚の位置、成長度 と 成長方向
・姿勢、頭位
・咀嚼の仕方
等々が絡み合いながら、乳歯から永久歯への生え変わりの良し悪しが起こってきます。
①生え変わりが順調に進んでいく子
生え変わりが順調だからと言って、発育や姿勢 等、全てが良いとは決して限りませんが、永久歯が順調に生えてきた、という点ではOKな訳です。
問題は②中々生え変わらない子 です。
一般的に歯科医院では、生え変わりが進んでない場合は、様子見になります。
しかし、当院では決して様子見ではなく、永久歯が可及的正常に先行乳歯の方向に生えて行けるように、顎骨内の永久歯のコントロールをして行きます(但し、当然ながら限界はあります)。
例えば、乳歯を抜くタイミングを適切にする事も一つの方法です。
逆に中々脱落しない乳歯を放置しすぎると、
・永久歯歯根の成長異常
・永久歯の方向異常
・永久歯胚の濾胞性歯嚢胞化 等、
状況がどんどん悪化の一途を辿る事も少なくありませんので、ご記憶しておいて下さい。