2024年4月11日木曜日

赤ちゃん 生後半年間の過ごし方


 頑張ってやっと産まれてきた赤ちゃん。

これからの我が子の正常な発育発達を願わない親はいないはずです。

しかし、正しい知識・情報に出逢わなかったり、出逢ったとしてもアンテナを張ってなかったりすると、赤ちゃんの何気ない生活習慣が 実は赤ちゃんに大きなダメージをもたらし、発育発達に対し大きな大きな悪影響を及ぼしてしまう事になります。

その内の一つをお伝えさせて頂きます。


生後、赤ちゃんは体に掛かる重力に逆らって、体をコントロールすることができない状態です。当然首もグラグラで、顔は正面を向けず、横を向いてしまいます。

それは骨格が全くできておらず、また重力に逆らって体を保持する抗重力筋も働いていない状態だからに他なりません。


その後赤ちゃんは、無軌道な動きを繰り返しながら(:ジェネラルムーブメント)、抗重力筋を育てていきます。


この時期は、赤ちゃんの一生にとって、大変重要な時期であり、授乳や、 アイコンタクトをしながらのスキンシップ、沐浴等、生活に必要な事以外は、必要以上に抱っこしたり、外に連れ出したりして欲しくない時期なのです。体がグラグラの時期に、能力を超えた体勢にしてしまう習慣が多いほど、確実に発育発達にダメージを与えてしまいます。

増してや、両親の買い物に生後半年に満たない赤ちゃんを連れて来られている風景をよく目にしますが、
・チャイルドシートに乗せて体を丸くしてしまい、
・加えて車の振動で首にダメージを与えたり、
・抱っこ紐で首を反らした状態を続けたり、
・首をグラグラさせながらの抱っこで買い物中 移動したり
といった習慣は厳に控えるべきであります。状況が許すならば、どなたか留守番をし、赤ちゃんはくれぐれも家にいさせてあげて下さい。

繰り返しになりますが、赤ちゃんは自由に動き、興味あるものに目を動かし、体を動かし手を伸ばし、等の繰り返しにより発育発達していくのです。

       


当然ながら、発育発達の程度により
・体幹がしっかり出来ており 健康的な呼吸 咀嚼が出来る子と、
・体幹が育っておらず  脱力してしまう子では
歯並びの成長も大きく変わり、1歳時には大きな差となっています。


この様な育児ポイントは中々聞く機会が無い様ですが、これから育児をされる方は気をつけて頂ける事を願っております。

しかしもし、既にその様な生活習慣をされていたお子様がお見えでしたら、是非当院までお越しください。お子様の状況をお伝えし、必要に応じて、リカバリーの方法をお伝えさせて頂きます。



 ※今回のブログの内容は 私の師匠である日本歯科大学名誉教授 丸茂義二先生のご指導に基づいております。今までの歯科界では明らかになっていなかった 又は触れられていなかった数多くの事実を 実際の症例から解明されております。