離乳食の開始時期ですが、多くのお母様が6ヶ月前後から開始されたと言われます。
6ヶ月開始の理由を尋ねてみると、
・本に書いてあった ・小児科で言われた
との事で、その情報を信じて実行されて見える様です。
そこで6ヶ月開始の根拠を尋ねてみると、
”理由は聞いてない” ”首が据わっているから” などと答えられます。しかし、本当にそれで良いのでしょうか?そこには正しい発達発育の知識が盛り込まれておりません。
離乳食を開始する条件として最重要なのは 離乳食を 舌を使って潰せるか かどうかです。
そして、舌を使って潰すには 舌を口蓋に押し付ける必要があります。 しかも、舌を口蓋に押し付けるには、大人の補助無しに自分で安定した座位を取れる必要があります。
舌を押し上げる為には 正しい座位が保持でき 体軸の上に頭が乗った姿勢 と言う条件があります。
発育発達が為されてない子を座らせると丸まった座り方になり、首が反ってしまうのです。 丸まった姿勢では舌の正しい動きが伴わなず、丸呑みを覚えさすことになり、結果、顔面の成長も適切に成されません。
様々な指導書に、6ヶ月を離乳食を食べられる発育の時期としてあるとしても、その根拠は発育発達の深い理解に乏しく、 舌を正常に動かせるだけの体の発達発育 を度外視した指導は 的外れであると言わざるを得ません。
繰り返しますが、当院では お子さんの発育発達を最優先とし、安定した座位が取れる時期に離乳食を開始すべきであると考えております。それが達成されているのあれば、1歳に離乳食が開始されたとしても、その子の発育発達に合った時期であり、決して遅いことはなく、最善であると言えるのです。