2020年7月18日土曜日

発音を育てるには?

4、5歳でも、発音が十分に育ってないお子さんが少なくありません。
中には言語療法に通われている方も見えます。
言語療法は舌の動きを効率良く教えて頂け、練習できる環境であり否定はしません。

しかし、そもそも発音が育っていない理由を考えた事はありますでしょうか?

実は発音が育っていないお子さんたちは、殆どが正しく食べる機能が備わっておりません。
例えば、姿勢が悪く口を開いて食事をしているお子さんたちは、発音に何らかの問題がある事が見受けられます。
何故なら、まず産まれてから発達するのは哺乳運動です。そして離乳食です。
それに対し、言葉の急増は2歳ごろからです。

口腔の動きの発達は、発音に直結するのです。



発音器官の発達
・吹く力ー母音のウ、フの発音そのもの
・吸う力ー舌、喉、顎、口唇などの機能、協調運動
     ウ行音、オ行音、摩擦音(す・・)
・噛む力ー舌、口唇、顎の連動運動
     これらは同時に重要な発音器官
・飲む力ー哺乳の時の動作はタ行、ダ行、ナ行の発音
     食物の嚥下動作はカ行、ガ行の発音
発音の動作は、食べる時の動作から生まれたもの
 であると言える 
              発音を育てる 4版(コラール社)より 一部改編


当院における、食事指導を根気良く実践して頂いた方は、発音が明瞭に育ちます。また、不明瞭な発音の子も改善することも少なくありません。
まずは発音の前に 食べ方の修正なのです。